血圧、毎回測るたびに違います。いつ測ればいいの?
患者さんによく聞かれるこの質問。
「血圧が毎回違うんですけど、どれが本当ですか?」
「毎回違う時間に測ってるんですけど、いつ測るのがいいんですか?」
確かに毎回違うと、どの値を信じればいいのかわからなくなります。
ここでは、
・なぜ、血圧は毎回違うのか、
・血圧をいつ測ればいいのか、
についてお伝えしていきます。
【なぜ、血圧は毎回違うのか】
実は、血圧が毎回違うのは、当たり前のことなんです。
誰にでも起こることですし、
10秒後に測っても値は異なります。
なぜなら、血圧は
自律神経でコントロールされているからです。
もちろん、体調だって関わってきます。
寝不足だったら、頑張って起きようとして
交感神経が働き、血圧が上がります。
逆に、リラックスしていてのんびりしている時は
副交感神経の働きで血圧は下がります。
そのほかにも、
光や音などにも影響されます。
血圧は、毎回違うと思っていて良いのです。
【血圧はいつ測ればいいの?】
じゃあ、毎回違うとはいえ、どうしたらいいの?
と思いますね。
実はガイドラインで示されているタイミングがあります。
1日のうち、
早朝にお手洗いした後、少しゆっくりしてから、と
夜のご飯前、お風呂に入る前、寝る前
この2回です。
お酒を飲んだ後は参考値として下さい。
いずれも安静の状態が必要なので
少し時間をとって測るのがおすすめです。
タイミングを決めて、
毎日測ることで、
ご自身の大体の血圧が分かってきます。
医師目線でお話すると、
診療の時は
お家での血圧の値も参考にしています。
もしよければこのタイミングで測ってみてください。
【ついでに】
白衣高血圧、仮面高血圧、早朝高血圧
色々な高血圧がありますが、
特に早朝高血圧は動脈硬化のリスクになると言われています。
日常は普通の値だけど、早朝に高い!
そんな方は、ご相談ください。