メニュー

いびきで悩んでいる人へpart3

[2022.02.17]
前回の「いびきで悩んでいる人へpart2」で 睡眠時無呼吸症候群が指す状態や自覚症状の話をしました。 今回は、 睡眠時無呼吸症候群が診断されるまでの検査に関してお話していきます。 睡眠時無呼吸症候群の診断のための検査は 主に2種類です。 簡易検査と精密検査があります。 <簡易検査について> 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、 まずは簡易検査を行います。 この簡易検査は、 「睡眠時無呼吸症候群か否か」 を診断するための検査だと思ってください。 この検査は クリニックで検査をするのではなく ご自宅で寝ている時の状態を検査します。 ご自宅で機械を装着し、 睡眠中のデータを記録します。 ・呼吸が止まっているのか ・どれくらいの時間呼吸が止まっているのか ・呼吸が止まる頻度がどれくらいなのか ・睡眠中の体の酸素濃度 これらのデータを記録して 睡眠時無呼吸症候群か否かの判断がなされます。 1時間に5回未満の呼吸停止だと正常とされていますが 1時間に5回以上の呼吸停止があれば 睡眠時無呼吸症候群の診断がつきます。 しかし、 診断がついたからと言って、 全員がCPAP治療の適用になるとは限りません。 睡眠時無呼吸症候群の場合、 軽症なのか、中等症なのか、重症なのかによっても その後の治療が異なります。 1時間の間の呼吸停止が40回以上だと いわゆる「重症」にあたり、 CPAP治療の適用となり、 治療開始をおすすめします。 1時間の間の呼吸停止が 5回から40回の間の場合、 「軽症」から「中等症」にあたり 残念ながら CPAPの治療適用にはなりません。 ですが、 自覚症状の強さや程度にもよりますので PSGという精密検査を行い、 検査の結果を受けて 治療を開始する方もいます。 もちろん、 経過観察をする方や マウスピースを作成する方もいます。 <精密検査> PSGという精密検査があります。 簡易検査で重症ではなかった方も 精密検査をすると CPAPの治療適用になることがあります。 PSGは簡単に言うと 脳波を併用した検査です。 昔は入院でしか検査できませんでしたが、 今は自宅でもできるようになってきています。 他の生活習慣病などの疾患とは違い、 診断=すぐ治療開始 とならないのが 睡眠時無呼吸症候群の特徴です。 ですが、 治療開始することで メリットが多いのも事実です。 では、次回は 睡眠時無呼吸症候群の治療『CPAP』についてお伝えしていきます。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME