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家族性高コレステロール血症について

[2021.12.09]

今週のテーマは、

家族性高コレステロール血症です。

 

前回の記事でも少し触れましたが

運動してても、

食事を気をつけても、

 

小学校からコレステロールが高い方や、

ご家族に心筋梗塞や脂質異常のある方がいる方、

 

家族性高コレステロール血症を疑い、検査していきます。

 

【どんな人が当てはまるか?】

 

家族性高コレステロール血症は

 

・LDLコレステロールが180mg/dl以上

・黄色腫やアキレス腱の肥厚がある

・早発性冠動脈疾患の家族歴がある

 

これらに当てはまるとされています。

 

逆に、かつ、

血糖や中性脂肪、肝臓の値も高くなくて

BMIも正常値、肥満もない方が多いです。

 

【治療はするの?】

これらの方は、

食生活の改善で治すことは難しいと言われています。

 

ただ、

症状も何もないから

何もしなくていいかというと

そうではありません。

 

家族性高コレステロール血症の方は

動脈硬化の進行が早い、

脳梗塞、心筋梗塞を起こしやすいと言われていて

 

これらを起こさないために、

治療介入を考える必要があります。

 

治療は内服です。

コレステロールを下げるために

スタチンという種類のお薬を処方します。

 

【どんな検査するの?】

 

まずはLDLコレステロールが高くなる他の原因として、

 

・甲状腺機能の異常がないか

・尿蛋白が上がる腎臓の病気がないか

・別の病気でステロイドの治療をしていないか

 

を、採血や問診で調べます。

 

特に、「家族歴」は家族性高コレステロール血症を疑う大きいヒントです。

 

【ついでに、、】

LDLコレステロールが高い時に調べるたんぱくがあります。

それは

 

・アポリポ蛋白B

・リポ蛋白a

 

です。

 

アポリポ蛋白は、悪玉of悪玉と言われていて、

コレステロールを輸送するタンパクです。

これが高いと、より動脈硬化が進みやすいと言われています。

 

リポ蛋白aが高いと

心筋梗塞になる可能性が高いと言われています。

 

LDLコレステロールが高いことによる影響を調べることも

治療開始の一つの指標です。

 

【最後に】

家族性が疑われたら、

これは遺伝する可能性のある疾患なので

ご家族も検査されることをお勧めしています。

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