家庭血圧は必要なの? 測定の仕方や注意点は?
「高血圧」シリーズの3回目
(本日の内容)
「家庭血圧は必要なの? 測定の仕方や注意点は?」
高血圧の患者さんには、
自宅でも血圧を測る(家庭血圧)よう
お伝えしています。
その目的は大きく2つです。
①血圧が十分に下がっているのかを確認すること。
②降圧薬による血圧の過剰な低下を防ぐこと。
家庭血圧は診察室で測る血圧と比較して、
脳卒中や心筋梗塞による死亡と強い相関がある
と報告されています。
*大迫市 1789人
だから、家庭血圧が必要なのです。
そして、患者さんからよく質問されるのは
「自宅ではいつ測るのがいいですか?」
「手首と上腕のどちらで測るのがいいですか」
この2つです。
結果から言うと
「上腕用で1日2回同じ時間に測定する」
がおすすめです。
2019高血圧ガイドラインで
1日2回、起床後と就寝前に測ること。
1回に原則2回測定し平均すること。
と推奨されています。
また、手首での血圧測定は、位置によりすぐに変動します。
安定した血圧を測りやすくするために、
上腕用がいいなと、個人的は思っています。
(手首用の方がコンパクトで持ち歩きやすいですが、、笑)
測定する時の注意点としては、
測定前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取はしないこと
が大切です。
診察室での血圧だけではなく
家庭血圧測定を共有しながら、
血圧のコントロールを一緒にしていきたいと思っています。