血圧はどれくらいまで下げた方がいいの?
「高血圧」シリーズの2回目です。
(本日の内容)
「血圧はどれくらいまで下げた方がいいの?」
血圧の目標値は、
地域の大規模研究の結果をもとに、
ガイドラインに従って決められています。
2018年ヨーロッパでは <140/90mmHg
2017年アメリカでは <130/80mmHg
2019年日本では <130/80mmHg (75歳未満)
このように
地域によって少しずつ目標とされる値は違います。
ですが、日本では一方で
『120/80mmHg未満の死亡リスクが最も低い』
*EPOCH-JAPAN 日本 107737人
『120-129/80-84mmHg、130-139/85-89mmHgの順に、
脳卒中や心筋梗塞の発症率が高くなる』
*吹田市 5494人
という研究結果が示されており、
ガイドラインで示された目標値よりも低い
120/80mmHg未満まで下げることでの有効性が
明らかになっています。
私は、心臓専門医として、
『脳卒中・心筋梗塞の発症を0にしたい』
という夢があります。
その夢を達成する一つの手として、
血圧を下げる、という治療をしたいのです。
とは言っても、
血圧はすぐに下がるわけではありません。
まずは140/90mmHg以下
次は130/80mmHg以下
最後には必ず120/80mmHg以下
これを目指せるよう一緒にやり方を見つけていきたいと思っています。