高血圧は放っておいて大丈夫?
お待たせしました。本日からブログをスタートしていきます。
まず、私の専門である「高血圧」についてお伝えできればと思います。
(本日の内容)
「高血圧は放っておいて大丈夫?」
血圧が140/90mmHg以上が続くと高血圧といわれます。
高血圧と言われると
「具合は悪くないし様子を見よう」とか、
「薬を飲まなきゃいけないのかなあ?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?
では、高血圧を放っておくとこの先どうなるのでしょう。
いわゆる脳卒中と呼ばれる脳出血・脳梗塞や、
心臓の血管が詰まる心筋梗塞が起こりやすくなります。
当たり前だった日常生活が”突然”送れなくなるのです。
『血圧が高くなればなるほど
脳卒中や心筋梗塞の死亡率が高くなる』と
日本人107737人を対象にした大規模研究(EPOCH-JAPAN)
で明らかにされています。
また、国民の健康推進のために制定された健康日本21では、
血圧を下げるとどれくらい死亡率が低下するかが記載されています。
収縮機血圧が、4mmHg低下しただけで、
脳卒中による死亡数(推計)は
男性で8.9%、女性で5.8%減少します。
これは年間で約1万人の減少に相当します。
冠動脈疾患による死亡数はというと、
男性で5.4%、女性で7.2%の減少。
年間では5千人の減少です。
たった少し、血圧を下げることで
こんなに効果があるのかと
医師である私でさえ衝撃を受けました。
血圧を一緒にコントロールしていくことで
当たり前の生活を守るお手伝いができたら嬉しいと
私は思っています。