動悸や胸の痛みを感じたら、循環器内科にご相談ください

心臓の鼓動を強く感じたり脈が飛んだり、胸が圧迫されるような痛みを感じることはありませんか？

このような動悸や胸の痛みを感じることがあるならば、心臓に何かしらの病気が潜んでいる可能性があります。特に、心不全、狭心症、治療が必要な不整脈などの心疾患であれば、何も対処をしないで放置してしまうことはとても危険です。

動悸や胸の痛みを感じたら何科を受診すればいいか迷うこともあるかもしれませんが、まず重篤な病気が隠れていないかどうか、循環器を専門とする医師に相談してみてください。

動悸や胸の痛みが起こる原因は？

動悸や胸の痛みは、激しい運動やストレスが原因で自覚する場合もあります。

しかし、心臓や肺の機能が低下することで、起こる場合もあります。

胸の痛みを伴う病気とは？

 

胸の痛みの原因となる病気としては、心血管疾患、肺疾患、消化器疾患、筋骨格系由来、心因性に大別されます。

心血管疾患では、心臓を栄養する血管（冠動脈）が狭窄したり閉塞したりする狭心症や心筋梗塞。太い動脈である大動脈が裂ける大動脈解離。心臓から肺に向かう肺動脈が血栓で閉塞する肺塞栓症。心臓の筋肉や心臓を包む膜が炎症を起こす心筋炎や心膜炎があります。

肺疾患では、肺組織が炎症を起こす肺炎。肺を包む膜（胸膜）が炎症を起こす胸膜炎があリます。

消化器疾患では、胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎があります。

動悸・胸の痛みの治し方

動悸や胸の痛みの原因となる病気は様々です。

原因によって対処の仕方は異なるので、医師に相談してみましょう。受診していただくと、まず行うのは問診です。
家族歴や高血圧や脂質異常症などの生活習慣病がないかどうかを確認します。

そして、診断に必要な検査を行います。初期検査としては、心電図、レントゲン検査、血液検査があります。

さらに、心血管疾患を疑う場合には、超音波を使って心臓の筋肉の動きや心臓の大きさを評価できる心エコー検査。心臓の中を流れる電気の流れを長時間記録することで、治療すべき不整脈がないかを評価できるホルター型心電図を行います。

以上、動悸や胸の痛みを自覚したら自己判断はせずに、医師と相談しながら原因を解決することが大切です。